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第4章 酸素療法
「なんとなく酸素」から卒業する
かんたんな説明
酸素デバイスによって患者への酸素の届き方は異なります。この章では低流量法と高流量法の違いを、供給流量とFiO₂から理解します。
★ ここだけ覚えて:酸素デバイスは「何L」だけでなく「どう届くか」で考える。
酸素デバイスによって患者への酸素の届き方は異なります。この章では低流量法と高流量法の違いを、供給流量とFiO₂から理解します。
低流量法は患者の吸気需要をすべて満たせずFiO₂が不定です。高流量法は吸うガスをほぼすべて供給でき、FiO₂を精密に管理できます。
患者のピークフローを約35L/minとして、供給流量がこれを下回るデバイスでは不足分を室内気で補います。混ざる空気量が変わるためFiO₂も変動します。
酸素6L/分では1秒に100mLの酸素が供給されます。500mL吸う患者では残り400mLを室内気から吸うため、計算上FiO₂は約37%になります。
同じ量の酸素を供給しても、患者が吸う空気量が変われば混ざる室内気の量が変わります。スライドでは37%、47%、30%の例で「FiO₂不定」を示しています。
鼻カニューラ、簡易酸素マスク、リザーバー付き酸素マスクの流量とFiO₂の目安を示しています。ただし低流量法なので実際のFiO₂は患者の呼吸状態で変わります。
ベンチュリーシステムは高速の酸素流で室内気を引き込み、酸素と空気を決めた比率で混合します。これにより24~50%など設定したFiO₂を作れます。
酸素4L/分に室内気約41L/分を取り込み、合計約45L/分の28%ガスを作ります。1秒あたり約750mLとなり、500mL吸っても供給が上回ります。
低流量法はFiO₂が不定で、軽症~中等症や精密管理が不要な場合に使います。高流量法は吸気需要以上を供給し、FiO₂を精密に管理できます。